燕三条地域の54拠点の工場を開放して2日から6日まで開かれた「燕三条 工場の祭典」について、国定勇人三条市長は8日の定例記者会見で「1回目にして自画自賛かもしれないが上々の反響」、「新しい感動の連続だった」と高く評価した。
客層や反応が「これまで取り組んできたイベントとは明らかに一線を画す、独特の反響があった」とし、「日本のものづくりは一定のコアなファン層にしぼったニッチな産業を束ねもつ地域こそがが持続可能になる」との持論から、そのニッチな客層を「現実に目の当たりにできた」と喜んだ。
さまざまな制約を乗り越えて全国各地から燕三条を訪れ、工場を生で見せて多くの関心を寄せられ、「直接の感動を与えられたのは大変、喜び」。工場を目の当たりにして履歴書を書いてきた若者があったり、その場で商談が始まったりしたこともあった。
まだ実績がまとまっていないが、集客は1万人以上になりそうで、国定市長の感触ではその6割が市外、県外。目標の2万人には及ばないようで、国定市長は「盛り上がりの方向軸が市外、県外に偏り過ぎたかな」と分析。地域内の人に行動変容を起こさせるまでの動機付けを与えられなかったと反省した。