ふじ環境保全株式会社=燕市佐渡=社長の小田島藤吉さん(45)は8日、先に亡くした母の香典返し代わりに燕市の環境保全に役立ててほしいと市に300万円を寄付した。
父で同社会長の繁信さん(73)と2人で午前11時に市役所を訪れ、目録を読み上げたあと300万円を入れてのしを添えた包みを鈴木力市長に手渡した。
母量子さんは9月7日、70歳で死去した。藤吉さんは同社3代目になり、廃棄物処理や清掃で市の仕事を受注していることもあり、香典返しを市への寄付に代えた。繁信さんは「わたしを含めて3代が市の世話になり、いつかわたしもそんな気持ちを表現したい、少しでも環境保全の役に立てればと前々から考えていた」と話していた。