三条、栄、下田の3方面隊で構成する三条市消防団(長谷川作雄団長)は6日、平成22年の統合以来初めて全体で平成25年度三条市消防団総合演習を行い、団員約690人が参加して一斉放水訓練や式典を行った。
三条市消防団の団員約1,300人のうち地元で有事に備える人員も必要なことから約半数の690人が参加し、来賓の三条市長や市議、近隣の消防団長などが列席した。三条市総合運動公園内の槻の森運動公園の芝生広場をメーン会場に、午前7時半からの集結訓練に始まった。
放水訓練は、三竹地内の五十嵐川右岸河川敷で行い、車両22台110人が参加。五十嵐川から小型動力ポンプで取水し、五十嵐川水害復興記念公園のある対岸に向けて放水、青空に22本の水柱のアーチをかけると2本の虹が現れた。
槻の森運動公園では、各方面隊や分団の旗を掲げて分列行進し、人員報告、通常点検、ポンプ操法ときびきびと訓練。続く式典では、無火災報償と功労報償の表彰を行った。
国定勇人市長が訓示。「たび重なる水害に見舞われている当地だが、消防団員の皆さま方には日ごろの訓練の成果を、こうした危険の時にいち早く駆けつけ、団結して、一人でも多くの安全の確保を率先をしていただいている。心から深く、感謝と敬意を表したいと思います」、「皆さんは本当にわたしたち三条市民10万3千人にとりまして大いなる誇り」と話した。
さらに、「皆さんの日々の活動があってこそ、三条市が安心安全な街づくりになっていくんだ、そうした気高い誇りを堅持しつつ我々を守っていただければと思っています」とさらなる活躍を祈念した。
長谷川作雄団長が謝辞を述べ、「われわれ消防団は住民の安心安全を守る地域の防災リーダーとして、今後もいっそう消防本部との連携を強化し、一丸となって全力を尽くす所存」と決意を新たにした。