12日夜の本成寺御会式のお逮夜で行われる万灯行列に向けて本成寺万灯奉納会の小若連が太鼓の練習 (2013.10.11)

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三条市・法華宗総本山本成寺は13日、宗祖日蓮聖人の命日に行う恒例の御会式(おえしき)を行うが、「お逮夜(たいや)」と呼ばれるその前日12日夜、ことしも万灯行列が行われる。万灯を行う団体のひとつ、本成寺万灯奉納会(鈴木則義代表)は7日から毎晩、本成寺で太鼓をたたく練習を積んでいる。

10日夜、本成寺で行われた本成寺万灯奉納会の太鼓の練習
10日夜、本成寺で行われた本成寺万灯奉納会の太鼓の練習

万灯行列は、造花で飾った万灯を引き、うちわ太鼓をたたいたり、題目を唱えたりして行列する。12日は午後6時半に牛池と黒門の2カ所から出発。牛池からは地元御題目講中、黒門からは市内のお会式太鼓講「一灯会」、四日町同行、本成寺万灯奉納会の小若連、市外から旧小須戸町の感応寺お題目講中、旧白根市庄瀬の本楽寺同行、そして初参加の見附市の見附講中が出発する。

かつての桜土手の名残の道路を右回りに進み、参道から赤門を抜け、7時半に同寺に戻る。その後、本堂では読経が行われる。

本成寺万灯奉納会は毎年、参加しているが年々、参加者が減って昨年は参加を見合わせようという声もあったが、一度、途絶えると再開は難しいことから継続。ことしは参加者も順調に集まって参加に迷いはなかった。

客殿に耳が痛いほど太鼓の大きな音が響く
客殿に耳が痛いほど太鼓の大きな音が響く
廊下を歩きながら太鼓をたたく練習
廊下を歩きながら太鼓をたたく練習

会員は15人で、参加する子どもは保育園の年中児から小学校6年生までの小若連約50人。9月23日から万灯を飾る花作りを始め、10月3日から万灯の組み立て。10月7日から10日まで4日間、太鼓練習の計画だったが、9日は台風接近で中止したため、1日延長して11日に最後の練習を行う。

10日夜は午後7時半から1時間、本成寺客殿で練習した。会員10人、小若連40人ほどが集まった。うちわ太鼓は利き手にばちを持ち、もう一方の手にうちわのような形の太鼓を持ってたたく。太鼓の直径は子ども用が6寸、おとな用が9寸。

3種類の太鼓を繰り返し練習する
3種類の太鼓を繰り返し練習する

行列では、最初は表と裏の2種類のリズムでいわば合奏する万灯太鼓で始まり、赤門からは題目を唱えながらたたく題目太鼓。さらに境内に入ってからたたく、かえり太鼓の3つがあり、実際に廊下を歩きながらたたく練習もした。

すでに子どもたちはリズムを体で覚え、考えなくてもたたけるほど熟練。思い切りたいこをたたき、休憩時間も「それ、それ!」という合いの手を楽しそうに練習していた。本番では、おとな用2基と子ども用1基の万灯と、ちょうちんを連ねた竿灯(かんとう)を引いて練り歩く。

すでに境内をちょうちんが飾っている
すでに境内をちょうちんが飾っている

また、本成寺本堂前に設置した2基の万灯は台風でかなり壊れたため、修復の予定。万灯行列は当日の飛び込み参加も可能で、大勢の参加を呼びかけている。


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