蒔絵師で伝統工芸士の木村富美子さんが「あとりえきっか」で初めての個展 (2013.10.13)

加茂市岡ノ町、貸しアトリエ「あとりえきっか」では11日から20日まで、蒔絵（まきえ）師で伝統工芸士の木村富美子さん(38)＝新潟市＝の初めての個展を開き、漆芸作品を展示している。

展示は、壁面作品を中心にオリジナルサイズの12点。伝統的な技法で、花、雪、山、宮沢賢治の作品などをモチーフに繊細で柔らかな感性を表現する。

蒔絵は、漆で絵や文様などを描き、金や銀などの金属粉や顔料を蒔き、定着させる技法。漆器や仏壇などにも使われる。木村さんは、デザイナー志望の専門学校で学び、その後、蒔絵職人だった祖父から蒔絵の技術を習い、21歳から蒔絵職人としての道を進み、現在は新潟市の仏壇製造メーカー(株)福宝に所属。

蒔絵のほか、塗りの技術も学び、職人としての技術とあわせて創作活動の世界も広げている。県内の公募展に出品し、県展奨励賞などを受賞。蒔絵師、伝統工芸士、新潟県美術家連盟会員。

開催日は11日から20日までだが、15、16、17日の3日間は休み。開催時間は、午前10時から午後5時までで、最終日20日は午後4時まで。入場無料。会場の「あとりえきっか」は、JR加茂駅から徒歩1分、ショッピングパーク「メリア」裏手。

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