八十里越旧街道の入り口、吉ヶ平周辺の見学を楽しんでもらおうと三条市・八木ヶ鼻温泉「いい湯らてい」では、10月23日から11月9日までに13回、入館料などに見学サービスのついた「もうひとつの八十里越」プランを行う。
プランは、入館料とレストランでの食事「八十里越御膳」、八十里越旧街道入り口周辺の見学がついて1人3,000円。午前10時45分に「いい湯らてい」を出発し、11時15分に吉ヶ平に到着。吉ヶ平山荘周辺の炭焼き小屋や湧水などを散策し、午後0時半ころ「いい湯らてい」に戻り、食事となる。
実施予定日は、指定日や日祝日を除き、10月が23、24、25、26、28、31日、11月が1、2、5、6、7、8、9日で定員は各日16人。参加は電話(0120-91-5526)かフロントで受け付けているが、天気によっては中止になることもある。
「いい湯らてい」では、自然あふれる下田地域の魅力を来館者に楽しんでもらおうと、2008年から棚田の見学や大谷地和紙の製造見学など季節にあわせた取り組みを行っている。紅葉シーズンを迎える秋の企画は人気で、これまで大谷ダム周辺を訪れるサービスを行ったことがあるが、吉ヶ平に向かうのは初めて。
今年度、三条市が行う国道289号線不通区間の工事用道路を走る「秘境八十里越体感バス」が人気だが、「いい湯らてい」では旧街道の入り口だった吉ヶ平で、より深い歴史へのロマンも感じてもらう。また、見ごろになれば紅葉も美しいコースだ。
吉ヶ平は、源氏の落人が移り住んだといわれ、1970年の集団離村で歴史を閉じた土地。八木前から守門川に沿って10数キロ上流へ上る美しい自然に囲まれた場所で、それゆえに途中からは道幅も狭くマイカーでは訪れにくいところでもある。
今回のプランも通常の同施設のマイクロバスではなく、道路状況を考えてワゴン車2台で運行する。すでに申し込みの受け付けは始まっており、参加したい人は早めの申込みがよさそうだ。問い合わせや申し込みは、「いい湯らてい」(電話:0256-41-3011)へ。