燕市は新庁舎建設に伴って旧吉田庁舎と旧燕庁舎で不要になった備品を14、15の2日間、無償で市民に譲渡し、2日間で両庁舎合わせて520人が来場し、1,359点を譲渡した。
ことし5月に新庁舎が開庁し、旧庁舎の備品は再利用できるものはできる限り新庁舎や公共施設で転用してきたが、転用しきれなかった旧吉田庁舎と旧燕庁舎の備品を無償譲渡した。
2日間とも午前9時半から午後4時まで受け付けて譲渡し、この2日間で持ち帰られないものは予約票を張って19日の引き取り予備日に持ち帰る。
初日14日の来場者は旧吉田庁舎に265人が来場して譲渡489点、旧燕庁舎に340人が来場して譲渡571点と計605人の来場で譲渡1,060点。同様に15日は旧吉田庁舎が75人の78点、旧燕庁舎が105人の221点、計180人の299点。譲渡は先着順なので、1日目の14日に集中した。
来場者の区分は、2日間の両庁舎合計で市民が461組の671人、事業所が71社の237人と、市民の方が圧倒的に多かった。譲渡したのは、机、いすをはじめレターケース、ロッカー、書棚、ラックなど。なかには窓のブラインドやパーティションの譲渡を求める人もあり、基本的に再利用しないものは何でも譲渡した。
15日午後、旧燕庁舎に来場した人は作業着や軍手でやる気満々。メジャーを持参する人もいて、想定した置き場所に収まる寸法かどうか調べて品定めし、「どうもごちそうさまです」、「ありがとうございます」と感謝して帰っていた。
譲渡を予定した備品は数えていないので、全体のうちどれだけの備品が譲渡されたかはわからないが、裕に半数を超す備品が譲渡された。壊れたりへこんだりした備品を持ち帰る人もあり、担当職員は「予想以上にたくさん持ち帰ってくれて驚いている」と話していた。