三条署は16日、三条信用金庫本店に署員手作りの「お巡りさん等身大人形」を設置し、特殊詐欺被害の未然防止を呼びかける広報活動を行うとともに1カ月間、特殊詐欺被害防止の呼びかけの任務に就かせた。
人形は、三条署地域課、大面駐在所の野沢一昭巡査部長がサクラの剪定枝や古紙、巡査部長の着古したワイシャツやズボン、靴などを使って手作りしたエコ人形「のんちゃん」。帽子やワイシャツの腕の警察のワッペンは、野沢さんの妻しのぶさん(55)が刺しゅうで作った。身長は168センチで野沢巡査部長と同じ等身大。
特殊詐欺被害を「ゼロ」にしたいとの思いで昨年9月に作った。これまで大面駐在所に設置しており、「のんちゃん」が手に持つパネルには、文字とイラストで特殊詐欺被害の事例や注意をわかりやすく書き、注意を促す。
午前10時に同信用金庫本店で、「のんちゃん」の贈呈式を行い、野沢巡査部長が「特殊詐欺被害の未然防止のため一生懸命作りました」と述べ、同金庫の小浦方文之常務理事は「その心も精神も承りました」と言い、市民の財産を守るため、最後の砦としてさらに撲滅を目指していくと決意を新たにした。
続いて、本店職員と三条署員が啓発ちらしを来店客に配布しながら、被害防止を呼びかけた。同金庫では、「のんちゃん」を1カ月ほどATM付近に設置して、特殊詐欺被害防止の呼びかけの任務にあたってもらうことにしている。