燕市の小池中学校と燕北中学校の吹奏楽部にことしは分水高校吹奏楽部も加わった秋恒例の吹奏楽コンサート「Swallow Winds(スワローウインズ)」が14日、燕市文化会館で開かれ、ゲストプレーヤーとして初めて小池中吹奏楽部OGのフルート奏者、本宮宏美さん(29)も出演し、大きな拍手に包まれた。
吹奏楽部員は、小池中54人、燕北中18人、分水高3人の計75人。コンサートは3部構成で第1部は各校単独ステージ、第2部は本宮さんが演奏。第3部は3校による合同ステージで5曲を演奏した。
最後の曲は、誰もが一度は耳にしたことがある洋楽ポップス「君の瞳に恋してる」。深紅のドレスを着た本宮さんのフルートソロは圧巻で、会場をほぼ満杯にした500人を超す来場者から割れんばかりの拍手が響いた。
アンコールの1曲目の「花は咲く」でも本宮さんが共演し、アンコールの最後の「夜明け」では、吹奏楽部員が合唱も披露。吹奏楽部の演奏もバラエティーに富んだ選曲や趣向を凝らし、来場者には大満足のコンサートだった。
本宮さんは小池中吹奏楽部で3年間、フルートを吹いた。3年生のときは西関東大会へ進み、燕市から燕大賞を受けた。「フルオーケストラのような大編成のセンターでフルートを吹くのが夢でした。夢がひとつかなって感動しました」と、本宮さんは終演後もその興奮の余韻にひたっていた。
後輩との共演は初めてで、「自分が中学時代にタイムスリップしたような感じで、中学のころを振り返ってめちゃくちゃ感動しました」と声を上ずらせた。
小池中吹奏楽部部長でオーボエの2年渡辺琴子さんは「本宮さんとのリハは1回だけのこともあって心配だったのに、本宮さんはすごいなと感じた」。共演してその実力を目の当たりにし、「楽器が違うけど、本宮さんのように音楽を続けてみたいなとちょっと思った」と心をつかまれていた。