三条市は14日、北三条駅前ゾーン30入口でこの日から市内で初めて導入するゾーン30のオープニングセレモニーを行った。
この日、行われた三条マルシェに先だって午前9時半からセレモニーが行われ、どれみ保育園年長組がカラーガードと鼓隊の記念演奏や園児による交通安全の誓いのあと、テープカット。
あわせて歩道に設置したゾーン30と30キロ規制の道路標識の除幕式を行い、「smart wellness sanjo」とある横断幕を持った県警のキャラクター、ひかるくんとひかりちゃんを先頭に園児や県警の白バイ、新潟ダビッドソンクラブが続いて交通安全パレードを行い、華やかにゾーン30をスタートした。
ゾーン30は交通安全のためにエリア内の車両などの最高速度を時速30キロに制限するもの。車道の幅員を狭め、歩行者や自転車が通行する路側帯を拡幅するといった取り組みがある。
今回、三条市が始めたゾーン30は、三条小学校区を中心とした区域で行い、おおよそ弥彦線、昭栄大橋、五十嵐川、信濃川で囲まれたところ。住所では主に本町、居島、元町、八幡町となる。
三条市のゾーン30は、交通安全にとどまらず、それによって車の危険が減った道路を歩いて買い物に出掛け、まちを散策することをうながし、まちの活性化や健康づくりという新たな視点を加え、スマートウェルネスシティ(健幸都市)取り組みとしている。
三条市ではゾーン30のエリアに入る主要な道路にゾーン30の標識を設置し、歩道のラインを内側に引き直して車道の幅を狭めたり、センターラインを消したりした所がある。
国定市長はあいさつで、ゾーン30の導入に至った経緯や目的をていねいに話し、「私たちの挑戦はこれだけにとどまることなく、できるだけ三条小学区から車を排除していきたい」と理解を求めた。