加茂市は18日、平成25年台風26号で大きな被害を受けた同市と友好都市の東京都大島町を支援するため、市内の公共施設などに義援金の募金箱を設置した。
加茂市では伊豆大島の台風被害が伝えられた16日から支援体制について庁内の幹部会議を開いて検討し、職員や消防職員、消防団の派遣の準備も進めていた。大島町と連絡を取り合ったところ、同町では17日朝の段階で自衛隊や警察など1,000人以上が対応に当たっており、ほかの市町村からの支援は今後、必要になった時点で検討することになった。
加茂市では、人員の派遣については、同町からの要請があった段階で、すぐに対応できるような体制をとることとしている。また、支援物資についても現段階では輸送手段の確保も必要なことから要請を待つこととした。
義援金については、18日から募金箱を用意し、市内の公共施設に設置。今後、区長の同意を得て、各世帯に依頼する封筒募金を実施する予定だ。
加茂市と大島町は、両市のシンボル「ツバキ」が縁で昭和43年に友好都市の盟約を締結した。その後、45年余りにわたって交流が続けられており、加茂市の洪水や大島町の三原山噴火などの災害時ににも互いを援助し、励まし合う交流が行政をはじめ、市民レベルでも行われている。
今回の大島町の被害にも、すでに市民から義援金を送りたいがどうしたらいいかなど、市に問い合わせが来ていたという。