第9回三条市美術展(市展)が19日開幕。公募作品294点と特別出品54点の合わせて348点を一堂に展示する。会期は23日までの5日間。初日19日は午前9時から開場式イベントの書道パフォーマンスとテープカットが行われた。
書道パフォーマンスは3年前から恒例で、三条東高に始まって一昨年は三条商高、昨年は三条高と順に依頼し、ことしは一回りして三条東高の順番。第1回三条市展の市展賞受賞者でもある三条東高書道部顧問の金子達雄教諭がる「染墨青春」、「書道Performance」と大書した看板を張った会場で25人の部員全員でパフォーマンスを行った。
そろいの真っ赤なたすきに黒い袴(はかま)を着た部員は、音楽にあわせて家の部屋ほどもある大きな紙を使って3つのパフォーマンスを披露。最後のパフォーマンスの曲は「花は咲く」。あらかじめガーベラの花を描いておいた紙に歌詞を書いた。曲のサビの部分では筆を置いて、全員で歌詞にあわせて手話も披露した。
市展関係者ら100人余りが見学し、書道部員の“魅せる”パフォーマンスもさることながら、昨年、ことしと2年連続で新潟県書道教育研究会主催新潟県競書大会の高校の部門の団体で1位に輝いた実力に、書道関係者も「すばらしい!」を連発していた。
続いてテープカットを行った。国定勇人市長はあいさつで、「三条の地は応募が多く、質が高い」と美術に対する市民の意識が高いとし、「身も心も満足していただく、そんな秋のひとときを過ごしていただきたい」と話し、開場した。
さっそく国定市長をはじめ開場式出席者が会場を一巡。会場には絵の具や墨が香り、三条の芸術の秋は今まさに盛り。午前10時からの洋画の山田一郎さん(日展会友・光風会会員)をトップバッターに審査員による作品解説会もスタートした。午後は1時から写真の高山潔さん(日本写真家協会会員)、2時から工芸の河面元さん(日展会友)が解説、翌20日は午前11時から彫刻の飯塚清さん(新潟県美術家連盟理事・新潟県彫刻会)が解説する。