住宅建築・リフォーム業の(株)ハンズワタベ=渡部政雄社長・本社長岡市=は18日、燕三条地場産業振興センターで「現場力」勉強会を開き、同社の建築現場で仕事をするパートナー業者の職人や社員など約90人が参加して「お客様目線のものづくり」がテーマの講演を聴き、仕事に向かう姿勢や顧客満足の実践などについて学んでもらった。
同社は建築業にもサービス業並みの接客が必要で、現場でも作業にあたる全業者が同じレベルのサービスの提供を目指す。技術力は十分に備えている職人たちから、人柄も発揮してもらい、顧客からより良い仕事と感じてもらえるようにと、十数年前から取引業者の職人を対象に、現場マナーなどの講習会を開いている。
講師は、草刈り機のメーカーの工場勤務から、営業本部長、ものづくり本部長、マーケティング本部長、専務取締役などを務め、現在は(株)サクセスフォーティエイト代表取締役社長に就く若井光浩さん(49)。「お客様目線のものづくり」をテーマに講演を聴いたあと、参加者全員でグループ討議を行った。
渡部社長は開会のあいさつで、会社にブランドがあるように、個人にも「あの人は頼りになる」、「あの人の仕事はていねいだ」などブランドに似たようなものがあると指摘。企業の成長は人間を増やせば大きくなるというものではなく、人材が高まらなければならない。会場に集まった職人やパートナー企業の技術や人柄が同社のブランドになっていると言い、個人的なブランド力をもってほしいというのも勉強会の目的の1つと話し、実りのある勉強会になるよう願った。