空き店舗対策も背景に事業アイデアをビジネスとして形にしたい、起業家になって燕を元気にしたいという人をサポートして市内で起業してもらおうと、燕市は11月24日から「みらい起業塾」を開き、ビジネスプラン作成にとどまらずケースメソッドも導入して実践的で参加型のカリキュラムで学んでもらう。
11月から来年2月まで入門編、5月から8月まで実践編に分けて月1回で4回ずつの計8回、原則として休日に市役所で開講する。第1回はジャイロ総合コンサルティング=東京都中央区=の大木ヒロシさんによる講演と、燕市観光会事務局の七里圭子さんによるトークセッション「燕市の魅力大発見!」を行って始まる。
経営コンサルタント、マーケティングアドバイザー、中小企業診断士、一級建築士らを講師に、入門編では企業のための実務とノウハウや注意すること、客とのコミュニケーション術、店舗デザイン、事業アイデアとコンセプトのまとめ方、融資や補助金審査のポイントなどを学ぶ。
実践編の後半は、任意参加で新潟市上古町編と燕市内編の店舗視察ツアー、仮想店舗のシミュレーション、ビジネスプラン作成などを行う。実践編の詳しい日程はまだ決まっていない。
燕市ではこれまでも空き店舗対策としてチャレンジショップの開設や空き店舗の改装費用の補助制度などに取り組んでいるが、起業家を育てる事業をと初めて企画した。
トークセッションを多く取り入れ、店舗設計アドバイスも行って実践的で参加型のカリキュラムにした。参加者の意識には開きがあるが、ケースメソッドを導入することで同じレベルで考える手法をとるといった特徴がある。
対象は燕市内で出店を計画、あるいは出店に興味のある人で、全8回のセミナーに参加できる人。サービス業や小売業、喫茶店や手芸店の出店を考えている人など起業に関心のある幅広い業種の人たちの参加を待っている。受講は無料。参加したい人は11月15日までに市商工観光部商工振興課(電話:0256-77-8231、電子メール:shoko@city.tsubame.niigata.jp)へ申し込む。