国登録有形文化財への登録が決まった三条市丸井今井邸で燕市の院展特待穂苅春雄さんが県央地域での初個展 (2013.10.23)

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三条市丸井今井邸が国登録有形文化財への登録を答申されたことを記念し、丸井今井邸保存会は23日から29日まで、日本美術院特待の日本画家、穂刈春雄さん(79)=燕市分水桜町=の県央地域で初めての個展「日本画・穂刈春雄展」を開いている。

三条市丸井今井邸で個展を開いている穂苅春男さん
三条市丸井今井邸で個展を開いている穂苅春男さん

作品は、1997年に日本美術院第52回春の院展で初の奨励賞を受賞した「聖地」をはじめ同賞受賞作計3点、長野や新潟の山や川、花、仏、トキなどバラエティにとんだ50作品を展示。三条での開催にちなみ、粟ヶ岳や八木ヶ鼻、五十嵐川、隣の燕の水道の塔、国上山、五合庵などの作品も並ぶ。

穂刈さんは1934年、旧分水町生まれ。1966年に新潟県展で県展賞受賞。75年日本美術院同人の故今野忠一氏に師事、同年院展で初入選。97年第52回春の院展で奨励賞を初受賞し、以後も受賞。98年に日本美術院の特待に推挙、04年に新潟県県知事表彰、09年に「永年にわたり地域文化の向上に貢献」で文部科学大臣表彰を受賞。現在、(財)日本美術院・特待、新潟県展参与・新潟県美術家連盟参事、弥彦村文化芸術振興審議委員。

29日まで穂苅さんの個展が開かれている丸井今井邸
29日まで穂苅さんの個展が開かれている丸井今井邸

初日23日は、開会から来場者が次々と訪れ、畳の部屋にずらりと並んだ作品の前に座って顔を近づけたり、見応えのある作品群を離れてみたりとゆっくり鑑賞していた。

穂刈さんは創作活動の傍ら燕、三条、栃尾、柏崎などで教室を開いている。「3日描かないとおかしな感じ」で、描くことは「食事よりも優先する」。絵筆を握るのは生活そのものだ。

今の季節の写生は、「木の葉が落ち始めたころに行くのがちょうどいい」と言い、11月に長野と群馬に出かけると目を細めた。

屏風に描いた大作「遊」
屏風に描いた大作「遊」

また、誕生日が3月11日という穂刈さん。2年前の3月11日は、誕生会の最中に東日本大震災が発生し、忘れられない誕生日となった。被災した人たちを励まそうと宮城県気仙沼市に50号の富士山の絵を贈り、毎年、作品の売り上げの一部を同市に送っている。

今回の個展開催のきっかけは、2013年7月19日に今井邸が国登録有形文化財に登録するよう文部科学大臣に答申されたことを受けて丸井今井邸保存会(小川高示会長)が紅白幕を張ったり、看板を設置するなど登録歓迎の準備をしていたところに、偶然、穂刈さんが知人と訪れたことで、作品展の依頼を受けた。毎日午前10時から午後4時まで開場、入場無料。


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