JR北三条駅近くの中央市場で27日開かれた二・七の市で、三条市は初めて「二・七の市×三条マルシェで朝ごはん」を開き、市の来場者から市内の地産地消推進店が用意した朝食を味わってもらった。
午前7時に開店し、9時過ぎには約150食を完売した。用意した朝ご飯は、越前屋ホテルの新米で作ったご飯とおかゆ、Vege Tableの車麩のキッシュ、冬瓜のすき焼き風、小松菜とえのきの塩昆布和えのおかず、そして清みずのきのき汁と鮭けんちん汁。自分で料理を選んで食卓に運ぶセルフサービス形式のカフェテリアでサービスし、1皿ずつ選ぶと300円で地産地消のヘルシーで秋の味覚たっぷりの朝ご飯が食べられるという趣向だ。
小雨がぱらつき、風も吹くあいにくの天気で、露天商からは「きょうは市が立ってんの忘れてんじゃねーか」というぼやき声も出るほど、市の客の出足は鈍かったが、朝ご飯の利用者は切れ目がなく、順調。テントの下に用意した席で「これで300円は安いよね」と、ファストフード店の朝メニューと勝負できる価格で、リッチな朝ご飯に大満足だった。
二・七の市の会場となっている中央市場は、スマートウェルネスシティー(健幸都市)推進のモデル地区。アンケートを取ったところ、地区内の高齢者のうち三条マルシェへ行ったことのある人は4割ていどだが、市に行ったことのある人は8割にのぼることから、高齢者から外出して健康にいい食べ物を味わってもらい、さらに市でプラスアルファの買い物をし、長い時間を過ごしてもらおうと企画。食事は1店では負担が大きいので3店による分業のカフェテリア形式にした。
今のところ継続は考えておらず、試行的に行った。食育推進室では「高齢者の食と暮らしの調査を行っており、その取り組みにも生かしたい」としている。