「メイド・イン・ツバメ」認証製品の人気コンテストはホリエの「チタン二重タンブラー」が第1位に (2013.11.1)

燕商工会議所は10月30日、「Made in TSUBAME of the year 2010-2013」表彰式を開き、先に行った「メイド・イン・ツバメ」認証製品の人気コンテストの結果を発表。(株)ホリエの「チタン二重タンブラー」が第1位に輝いた。

「メイド・イン・ツバメ」認証事業は、さまざまな分野の中小企業の製品に同じロゴマーク「MADE IN TSUBAME」を使い、燕製品のブランド力を高めていこうと、2010年に認証委員会を設置してスタート。安全基準や品質、外観部品の50％以上の成型から表面仕上げを燕市と隣接市で行われているものなどの認証基準を満たした約40社128シリーズが認証を受けている。

表彰式は午後4時から同会議所で開き、認証委員会委員長の新潟大学産学地域連携推進機構松原幸夫教授はじめ委員と受賞企業など約30人が出席した。

コンテストは、32の認証製品がエントリー。「燕三条　工場の祭典」の開催にあわせ3日から6日まで燕商工会議所を会場に人気投票を行った。投票は1人が5票を持ち、5つの製品への投票を呼びかけた。期間中、392人が1,919票を投票。得票数の多い順に10位まで10点と審査委員奨励賞7点の計17点を表彰した。

人気投票1位は、134票を集めた(株)ホリエの「チタン二重タンブラー」。2位の(株)玉川堂「ティーポット」102票を32票上回った。3位は(株)タカヒロ「コーヒードリップポット」と山崎金属金属工業(株)「Pattern“STILE"」が同数の100票、5位はフジイコーポレーション(株)「除雪機SFタイプ」だった。

受賞者を代表して(株)ホリエの堀江拓尓社長があいさつ。チタンの開発を手掛けて26年目だが、当初は売れず、5年ほど前から売れるようになったという。人気投票で1位となったこの結果が起爆剤となって、さらにたくさん売れればいちばんうれしいと話した。

また、軽い、表面処理で本来の飲物の味がするなどチタンはいいが、欠点はひとつ、素材の値段がステンレスの10倍余りと高いこと。高い材料で客にしかられたが、だんだんチタンが求められる時代になり、これからも生活に密着した製品を作って喜ばれるようにしたいと話していた。各賞受賞の企業と「商品」は次の通り。

■人気投票

1位＝(株)ホリエ「チタン二重タンブラー」
2位＝(株)玉川堂「ティーポット」
3位＝(株)タカヒロ「コーヒードリップポット」、山崎金属金属工業(株)「Pattern “STILE"」
5位＝フジイコーポレーション(株)「除雪機 SFタイプ」
6位＝山崎金属工業(株)「Pattern"EDA"」
7位＝(株)早川器物「ちろり(四角)」
8位＝(株)片岡製作所「竹包丁シリーズ」
9位＝燕商工会議所「ステンレスエコカップ」
10位＝大岩彫金「木の葉の箸置き」

■審査員奨励賞

審査委員長賞＝(有)竹井器物製作所「フィーノコーヒードリップ」
副審査委員長賞＝(株)本間製作所「エルム鍋シリーズ」
奨励賞＝三宝産業(株)「ステンレスワインタンブラー」、燕商工会議所「鎚起銅器冷酒盃」、(株)片岡製作所「ウォーターシャープシリーズ」、 (有)猪熊製作所「調味缶」、雑貨創造「プラントポットKALEN」