旧燕市の商店街のシンボル的といえるサンロード宮町のオーバーアーケードの解体工事が5日、着工することに決まった。入札が不調になるなど、今年度の着工をあきらめかけることもあったが、予定より着工が1カ月ほど遅れたものの、今年度内の来年2月までに解体を完了する見込みとなった。
当初の見積もりで予定価格を7,000万円として国や市の補助金を申請し、10月1日に入札を行った。主に燕市内の12社に参加を求めたが、応札は3社で、最低価格でも8,000万円と予定より1,000万円も高く、不調に終わった。
そのため県内の業者に対象を広げて3日に再入札を行い、いったんは業者を決めたが、いざ打ち合わせの段になって受注を辞退。年度内の解体が暗礁にのりあげたが、宮町商店街と同様に年度内にアーケードを解体する隣接の大通り商店街が燕市・春木建設に解体工事を発注したのに伴ってあらためて春木建設と交渉して10月30日、ようやく同社との契約にこぎつけた。
結局、総事業費は8,150万円で、補助金は国が4,481万円、燕市が1,200万円。差し引き2,468万円を同組合が8年がかりで返済する。工事はオーバーアーケードの解体、街路灯の設置、歩道の整備の3つが柱で、工事は電線を設置していたオーバーアーケードの柱に代わる電柱の仮設から始まる。
解体工事に伴って車道はまとまった期間の通行止めが予想される。歩道部分の通行止めはほとんどなさそうだが、通行止めの日程については商店街ホームページなどで周知するので、付近住民や市民の理解を求めている。
着工の5日は午前10時から戸隠神社でおはらいを行い、組合員や工事関係者が参列して工事の安全を願う。また、オーバーアーケードに感謝しようと同組合が9月にアーケードの下で行った「感謝のビアガーデン祭り」のなかで、鈴木力市長をはじめ来場者から大きな紙にアーケードへの感謝の言葉を書いてもらった書道パフォーマンスの作品を、3日から5日までアーケード入り口に近い塩吾商店のシャッターに張って展示する。