燕市・宮町商店街に設置されているオーバーアーケードの解体工事が始まった5日、午前10時から商店街内にある戸隠神社(星野和彦宮司)で工事の安全を祈願する神事が行われた。
宮町商店街振興組合の鈴木雅一理事長をはじめ組合員と地元の竹井満喜子宮町自治会長、解体工事を請け負う青山設計、春木建設、東北電力の合わせて9人が参列した。
拝殿で星野宮司が祝詞をあげ、参列者が玉ぐしをささげた。さらに外へ出てオーバーアーケードの下ではらいを行った。抜けるような青空が広がり、オーバーアーケードの開閉式の屋根を開いた状態に。すでに朝から電柱の仮設工事が行われており、工事の音が響いていた。
星野宮司は、オーバーアーケード解体は「寂しい気もする」が、オーバーアーケードの愛称が「サンロード」なので、「常にきょうのお天気のごとく明るい日差しがさんさんと差し込む明るい商店街に。これがまたひとつのサンロードになるのかな」と新しい商店街の形に生まれ変わるよう期待した。
鈴木理事長は、「心をひとつにしてお客さまが来てくれる商店街をつくっていかなければ」と言う一方、「自分の店は自分で守っていくという気持ちが大切」と自助努力に期待。「決して中心商店街として負け犬ではない」と気概を示し、「少数精鋭でこれからはビジョンをもって」と、これをきっかけに商店街の新たなスタートにする。
解体工事の完了は街路灯の設置と歩道の整備もあり、総事業費は8,150万円、完了は来年2月15日が目標。また、オーバーアーケードの先、西側の大通り商店街でもアーケード(雁木)の解体工事が始まった。
オーバーアーケードの下で開かれている市は、次の次、13日の開催からオーバーアーケードの手前、東側にあたる穀町商店街に開催場所を移動する。