平成26年4月の第一中学校区小中一体校「嵐南小学校」の開校に伴い来年3月に閉校する三条市立四日町小学校(小野島臣儀校長・児童250人)で2日、閉校式と記念式典が開かれ、児童や来賓など約500人が参列し、112年の歴史に幕を下ろすことを惜しみ、感謝した。
四日町小学校は1902年(明治35年)に本成寺村立四日町尋常小学校として現在の鱈田屋菓子店付近の民家を借り、創立。2年後の1904年(明治37年)に現在の場所に新しい校舎を建設。校名は、四日町尋常高等小学校、三条尋常高等小学校三部校、四日町国民学校などに変わり、1946年(昭和21年)に、三条市立四日町小学校となった。
午前9時から同校体育館で三条市教育委員会が主催する閉校式、続いて同校の閉校記念事業実行委員会主催で記念式典を行った。児童、地域の人、保護者、卒業生、歴代校長や歴代PTA会長、市議などの来賓、昭和19年に四小はじめ三条に学童疎開した東京都・江東区立数矢小学校の学校長など約500人が列席。
閉校式では、三条市教育委員会の長沼礼子教育委員長が式辞、国定勇人市長があいさつ。
小野島校長が感謝の言葉で、「明治34年、地域の切なる願いの中で誕生した四日町小学校、創立校時代を含め112年の時を刻んでまいりました」と話し、一時は1700人近い子どもたちが学び、1万人近い卒業生は全国さまざまな場所で活躍している。また、大切な思い出深い校舎も何回か水害にあい、近年では平成16年の7.13水害で大きな被害を受け、貴重な教育資料や学校の歴史資料も失われてしまったことなどを振り返った。
さらに、児童に「1年生から6年生の皆さん、思い出と感謝を胸に、夢や希望を持って自分の未来を切り開いていきましょう。残り5カ月でたくさんの思い出を作って、嵐南小学校で第一中学校で自分の夢や希望を持って頑張りましょう」と話すとともに、地域、保護者、三条市、教育委員会、多くの卒業生にと感謝した。
続いて、6年生の大井里紗さんが児童代表の言葉を述べ、「四小で過ごした日々を自分の誇りとして胸に刻みたいと思います」、「四小、112年間おつかれさまでした。本当にありがとう。私の心の中で四小は永久に不滅です」。
記念式典は、児童によるよびかけ、閉校記念映像、全校合唱、PTA会長あいさつなどを行い、最後に「ぼくは四小がなくなるのはとても悲しいですが、この思いを胸に新しい学校に行ってもがんばりたいと思います。そこで心を込めて皆様と校歌を歌いたいと思います」と児童が述べて、全員で校歌を斉唱した。