10月13日に福島県いわき市で開かれたボードゲーム「カロム」の全国大会、C1カロムグランプリ全国大会で準優勝した燕市立小池小学校4年川崎朱莉(あかり)ちゃん(10)=八王寺=は、このほど鈴木力市長を訪問して成績を報告した。
朱莉ちゃんは母の朋子さん(43)、兄の小池小6年太暉君(12)と3人で市役所を訪れた。新潟大会を開いた「みんな友だち新潟県支部」が用意したユニホームの赤いTシャツを着て、準優勝の賞状とメダルを持参して鈴木市長に結果を報告した。
カロムは、おはじきとビリヤードを組み合わせたようなゲーム。全国大会は昨年初めて開かれ、ことしが2回目。新潟大会も昨年に続いて10月1日に燕市児童研修館「こどもの森」で開かれ、約80人が参加してシングルスとダブルスが行われ、朱莉ちゃんはシングルスで全国大会出場権を獲得した。
全国大会には、東京、神奈川、福島、静岡、宮城などの都県での予選大会を勝ち上がった人が出場し、シングルスには32人が出場し、予選リーグのあと、上位8人でトーナメント。朱莉ちゃんは次々と勝って決勝ではおとなの祐乗坊淳さん=東京八王子=と対戦。前半は互角の戦いだったが、終盤、祐乗坊さんは最後のジャクを含めてパックを8個連続して落とし、朱莉ちゃんに反撃のチャンスを与えないまま優勝さらった。
朱莉ちゃんがカロムを始めたのは昨年の夏。昨年の新潟大会はすぐに負けたが、いつでもカロムを利用できる「こどもの森」へ毎日のように通って練習し、家でも太暉君と対戦してぐんぐん腕を上げた。
決勝で負けたのが悔しく、全国大会が終わってから数日は心身ともにつらい状況に追い込まれたが、今ではすっかり元気に。また、市内小学校の多くが文化祭でカロム体験が企画されたのに、小池小の文化祭には予定がなかったことから、朱莉ちゃんはカロム体験実施を求めて学校に嘆願書を書いたという行動派でもある。
カロムの楽しいところは、「おとなの相手に勝てるところ」と朱莉ちゃん。全国大会には、成績のことは何も考えずにのぞんだが、決勝で負けたことには、とにかく「悔しかった」。次の目標はもちろん「来年は優勝したい」ときっぱりと笑顔で話していた。