三条のものづくりの原点である鍛冶(かじ)について全国の産地がひとつになって語り合う日本鍛冶学会の昨年に続く第2回大会が10日午前10時から燕三条地場産業振興センターで開かれ、タレントでNPO法人河口湖自然楽校の楽校長の清水国明さんによる基調講演とそれに続いてパネルディスカッション、セッションが行われる。
午前10時から開会式で基調講演は10時15分から11時半ころまで。講師の清水国明さんは「人と自然と道具の関わり」をテーマに話し、誰でも無料で参加できる。
清水さんは1973年、フォークソング・デュオ「あのねのね」で芸能界デビューし、今はタレント活動のほか、新聞、雑誌への執筆などマルチな才能で活躍。さらにタレント活動を超えて、環境・エコロジー、自然・アウトドア、DIY、自然災害などさまざまな社会活動の中で、数多くのプロジェクトリーダーに起用されている。
続いて正午までパネルディスカッション。三条市と福井県越前市、兵庫県三木市の業界関係者が「日本鍛冶学会が目指すもの」をテーマに語る。登壇者は、日本鍛冶学会実行委員長の株式会社相田合同工場・相田聡代表取締役、三木工業協同組合理事長の玉鳥産業株式会社・ 友定道介代表取締役、タケフナイフビレッジの加茂詞朗理事長、越後鍛冶集団の日野浦刃物工房・日野浦司代表。
午後からは4つのセッションが行われる。「工場見学を通した消費者との新しい関係」、「インターネットがもたらす新しい可能性」、「伝統産業を生業とするために変わるものづくりのカタチ」、「里山再生と地域特性に根差した道具提供の必要性」をそれぞれテーマに討論し、最後に大会報告を行って午後4時半に終わる。
また、前日9日は午後2時から参加者のうち希望した人を対象に工場見学、夜は交流会も開かれる。問い合わせは三条市経済部商工課(電話:0256-34-5511・内線215)へ。