三条市立飯田小学校(井口和司校長・児童143人)の3年生が7日、ことしも三条地区の定期市に出店し、総合的な学習の一環で栽培、収穫した下田地域特産のサツマイモを販売した。
合併前の旧下田村を旧三条市でPRしようと2003年に当時の3年生が二七の定期市に初出店して以来、ほぼ毎年、店開きしている。
ことしも3年生は、地元の人に借りた畑で5月にサツマイモ「ベニアズマ」の苗500本を植えて育て、10月に収穫。この日はその半分ほどの量の120キロを1袋1キロ入にして120袋を用意し、1袋100円で販売した。
午前9時ころ定期市が開かれている中央市場に到着した児童たちは、そろいのサツマイモ色の薄紫のTシャツで登場。背中には、3年生が考え、全校児童に投票で決めてもらったという可愛いサツマイモのキャラクター「さつま君」のバックプリントが目を引いた。
テントの中でサツマイモを並べるなど準備を行い、9時15分ころから販売を開始すると、テント前は買物客であふれ、10分余りで完売。直後に訪れた人は「あら〜、もう終わったの」と残念がる人もいた。
買い物できた人たちは値段の安さに驚き、「えっ、1つ100円でいいの」と何度も聞き返す人もおり、多数の人が3つ、4つと購入。購入されたサツマイモは、「さつま君」のイラストと児童のメッセージが書かれた特製の紙袋に入れて渡された。
サツマイモを買った人には、さらにプレゼントがあり、レジ袋にイラストを描いた児童手製のエコバック、そのほかに、割りばしで作ったくじを引いてもらい、1等サツマイモ1本、2等以下もサツマイモの絵やレシピをプレゼントする大サービス。「いろいろあるんだね、ありがと、ありがと。頑張ってね」と、元気よく応対する児童に買物客は目を細めていた。
あっというまに販売を終了した児童は、「たくさんの人が来てくれてうれしかった」と笑顔だった。