10月に神奈川で開かれた第44回ジュニアオリンピック陸上競技大会男子A100メートルで優勝した三条市立第一中学校陸上部3年の大橋尚之君(15)が8日、国定勇人市長に結果を報告した。
午後2時に、大橋君は第一中学校の遠藤精一校長と陸上部顧問の久保恵教諭と3人で市役所を訪れ、メダルと賞状を手に国定市長に優勝を報告した。
ジュニアオリンピックは、「JOCジュニアオリンピックカップ」が正式名称で、未来のオリンピック選手の育成が目的。日本陸連が主催するジュニアオリンピック陸上競技大会は、中学生の大会。
大橋君は、10月26日、神奈川・日産スタジアムで開かれた同大会に初出場。男子A(3年生)100m11.12秒のタイムで1位となった。
ベストタイムは10.96秒と11秒を切る大橋君。同大会には、「優勝をねらっていった」。「3年間最後の大会で、これまで支えてくれたいろんな人たちに、最後に優勝してお返しができてよかった」と話した。
また、市立南小学校時代はサッカーをしていて、陸上は中学に入ってから始めた。きっかけは先輩の走り方がかっこよかったからと、177センチの長身から優しい笑顔で話した。
国定市長は、大橋君の記事が掲載されたスポーツ新聞を見て、練習場所について、校庭は狭く水はけが悪い、主な練習場の総合グラウンドも大会が入ったり雨が降ると使えないことから、天候などによっては廊下が練習場所という実情を見て、全天候型に改修する総合グラウンドについて「ごめんね、来年よくするから」と詫び、7年後の東京五輪出場にも期待した。
大橋君は、総合グラウンドの改良について、1年生の時に市長宛に手紙を出したことを明かし、当時、「自分が卒業するまでにできなくても、後輩たちが使えたらいいなと思っていた」と言い、話が進んでいることを喜んだ。オリンピック出場について、今はまだ考えていないと言い、まずは国体やインター杯に向けて頑張りたいと話していた。