小池加茂市長が県立加茂病院整備基本計画に対する意見書を泉田知事に提出 (2013.11.10)

加茂市の小池清彦市長は8日午前10時から記者会見を開き、「加茂病院全面改築検討委員会が策定した『新潟県立加茂病院整備基本計画』に対する意見書」を泉田裕彦県知事に提出したことについて話した。

小池加茂市長が泉田知事に提出した要望書（PDFをダウンロード）

加茂病院の建て替えに関しては、9月2日付の「県立加茂病院の建て替えに際して産科の復活再開を求める要望書」、10月24日付の「県立加茂病院の全面建て替えに際しての再度の要望書」を提出したのに続くもの。

これまでの要望書では、産科の復活再開、計画している診療科全科に常勤医師の配置、地域連携機能をもつ病院として加茂市3つの特別養護老人ホームそれぞれに週1回ずつ半日の患者の診察をと、大きく3つの要望を書いていた。

今回の意見書は、このほど策定された同整備基本計画についての意見を記したもので、策定をした加茂病院全面改築検討委員会に「加茂市政を担当し、加茂市民を代表する加茂市長が入っていないのは、著しい片手落ち」とし、「内容は極めて不十分かつ不適切なもの」と指摘した。

同基本計画では、麻酔科を置かないこと、14科を基本とするとしているが神経内科と皮膚科及び放射線科に常勤医師を置かないこと、さらに、現在は休止中としている小児科、脳神経外科、外来の実の産婦人科、眼下、泌尿器科は常勤医師を配置するよう「努力します」となっていることなどを示して、「これだけ立派な病院をつくりながら、費用対効果の極めて低い大欠陥病院ができる可能性が大きい」とした。

さらに、先の要望のなかのひとつ、加茂市3つの特別養護老人ホームそれぞれに週1回ずつ半日の患者の診察については、検討委員会のなかで、結論としてこの問題にはふれないことにしたそうだと言い、同委員会の欠陥を露呈したものといわざるを得ないと批判した。

最後に、泉田知事が立派な英断をもって全面建て替えを行うことにされたにもかかわらず、基本計画が大きな問題を抱えているとし、修正を加えたうえでの運用を願った。