14日開かれた第5回スマートウエルネス三条推進会議で国定勇人三条市長は、来年度に取り壊す計画の三条学校給食共同調理場の跡地に「全天候型の広場」を設置したい考えを示した。
国定市長はクロージングで発言を求められ、「全天候型の広場」について言及した。今春、視察した富山県富山市のガラス張りの広場「グランドプラザ」や、それを手本に長岡市が建設したシティホールプラザ「アオーレ長岡」のような施設を想定していると思われる。
会議で報告された「高齢者の食と暮らしの調査」結果のなかでは、三条学校給食共同調理場跡地の活用として「まちなかで朝ごはん」、「みんなでランチ」、「おばあちゃんの台所」の3つが紹介された。10月27日に二・七の市にあわせて初めて開かれた「二・七の市×三条マルシェで朝ごはん」は、「まちなかで朝ごはん」の試行だったと言える。
ハードの「全天候型の広場」に対するソフトのイメージのひとつとして、国定市長は「アジアの屋台じゃないが、ご高齢の方々が食べやすい朝ごはんを提供するようなことをやっていきたい」。試行的に地域の高齢者から出店、調理に参加してもらうアイデアも話した。
三条学校給食共同調理場はJR北三条駅そばの元町地内にあり、二・七の市が開かれる中央市場に隣接。国定市長は、二・七の市の日に定着させていければ、三条小学区のひとり暮らしの高齢者は二と七のつく日の朝は、外に出るしっかりとした口実ができ、ご飯を食べなくても恒常的な滞留空間になり、そこで囲碁をやってもいいし、著作権の切れた映画は垂れ流してもいいと具体的な考えも話した。
そして「多目的な空間を来年度、つくっていきたい」と意欲を示し、「ハードとソフトを組み合わせることで次のスマートウェルネス三条の第二ステップになっていくのかなと思う」と話した。