三条市は18日午後1時半から市役所で除雪対策協議会を開き、国、県、市の道路管理者などが今冬の除雪計画を説明し、自治会や関係機関に理解と協力を求めた。
同協議会は、三条市をはじめ新潟と長岡の国道事務所、県三条地域振興局、三条署、商店街、建設業協会、自治会などの団体の代表者で構成。毎年、降雪期を前に市内の道路の除雪計画を担当機関が説明、確認している。
三条市内の道路除雪は、国道8号は国土交通省で、新潟方向の代官島から土場までの10kmを黒埼維持出張所、長岡方向の若宮新田から千把野新田5.1kmを長岡維持出張所が管轄。それ以外の国道289号、290号、403号と主要地方道、一般県道の計153kmを県、市道を三条市が管理している。
三条市の市道全体の除雪計画延長は、市道全体の71%にあたる785.9kmで、うち機械除雪路線が630km、消雪パイプが155.9km。
各地区の市道除雪の出動基準は、三条地区と栄地区は降雪10cm以上がめどで、下田地区はおおむね15cmに達すると予想されるときか、15cm以下でも前日の残雪などで交通に支障をきたす恐れのある場合とする。
各機関とも除雪の基本方針は昨年度と大きな変化はなく、国は11月1日から、県は11月16日から除雪体制をとっており、いつでも出動可能とした。
長岡維持出張所が重点目標とした「地吹雪対策」の重点カ所のひとつが栄地区と見附市の境となる「千把野〜坂井北」で、三条市も含まれる。同出張所は、現地把握を徹底し、発生を確認した場合、道路情報板で走行注意を促すとともに、除雪車で遅れずに速やかな地吹雪処理をするとしている。
このほか、三条署が「冬期間における交通対策について」を話し、東北電力から重機を使った除雪作業の際には停電につながるケースもあるので電柱や電線に注意してほしいと求めた。
昨冬の三条市の、機械除雪やスノーポールの設置、凍結防止剤散布などの除雪にかかった費用は約4億8,343万円。消雪パイプの電気料は約4,569万円だった。