25日は新潟県の西洋ナシ「ル レクチエ」の販売解禁日。その前日の24日、県内有数の果樹産地、三条市大島地区の大島選果場にも生産農家が「ル レクチエ」を搬入し、明朝の市場に向けて初出荷した。
県内産ナシの出荷を締めくくるフランス原産の洋ナシ「ル レクチエ」。宝石のような山吹色の外観、上品な香り、とろりとした滑らかな食感、濃厚な甘みの高級品種。国内の主産地の本県では、一斉の販売開始日を設けている。
解禁日に向けて、同選果場には生産者が次々と納品に訪れた。10月に緑色の状態で収穫した「ル レクチエ」、40日ほどかけてゆっくりと追熟して黄色くなった。ことしは雨が適度に降ったことから大玉傾向で、糖度は高い。値段は平年並みを見込んでいる。
同選果場の初日の出荷は4kg入り700ケース分で2,800kg。県内の4つの市場と東京の大田と新宿、札幌の市場に向けて出荷。1日遅れる札幌以外は、明朝、競りにかけられ同日には店頭に並ぶ。さらに、翌24日には名古屋に向けても出荷が始まる。
これからが本番の歳暮商戦に参戦し、年末まで出荷が続く。出荷のピークは12月8日前後で、今シーズンは84トンの出荷を見込む。