鈴木力燕市長は29日午前10時から市役所で定例記者会見を行い、1億2,000万円余りを減額した一般会計12月補正予算の編成をはじめ5項目を発表した。
補正予算の概要は、職員人件費の調整で4,957万円減、斎場建設に伴う燕・弥彦総合事務組合が負担金が入札の結果、事業費を低く抑えられて1億8,596万円減。一方で9月からの電気料金の値上げで2,246万円増、そのほか都市公園施設改修、道路維持修繕工事など9月補正予算後の緊急に対応しなければならない経費で9,146万円増。これにより補正予算は1億2,160万円減で、補正後の予算額は363億2,084万円となる。
このほか、燕英語スピーチコンテストの初開催、燕ジュニア検定の成績結果、東京ヤクルトスワローズ現役選手による野球教室の開催、循環バス「スワロー号」の停留所増設について話した。
燕英語スピーチコンテストは今年度から市内の小学校5、6年生と中学生を対象に行っている英語力を高める事業「Jack & Betty プロジェクト」のファイナルステージの位置づけ。12月21日午後1時半から燕市文化会館で行い、予選を通過した児童生徒約20人が出場し、「燕市と私」をテーマに4分以内で英語でスピーチする。
燕市教育委員会が委嘱する審査員が原稿の内容、英語力、表現力を総合的に審査し、最優秀賞1人、優秀賞を7人を決める。また、成績優秀者のうち12人を「Jack & Betty プロジェクト海外派遣事業」の親善大使として2月下旬から3月にかけて米国・サンフランシスコに派遣する。海外派遣費用の一部は「燕子ども応援・おひさまプロジェクト」の収益などによる「燕市子ども夢基金」を充てる。鈴木市長は「この1年弱でどのていど子どもたちの力が伸びたのか楽しみ」と期待した。
燕ジュニア検定は11日、昨年に続いて市内すべての小学校で行った。昨年を4.8%、123人上回る2,710人が参加し、レベル別に3つにクラスに挑戦。Aクラスは78人(昨年22人)が受検し、昨年は満点がいなかったが、ことしは6人が満点に。Bクラスは756人(同242人)が受検し、満点は昨年の9人からことしは8倍の72人に増えた。Cクラスは1,876人(同2,323人)が受検し、昨年は満点が多かったために問題を難しくしたこともあり、満点は昨年の497人の6割足らずの284人だった。
12月2日に市役所で燕ジュニア検定表彰式を行い、Aクラスの満点6人を含む90点以上の児童24人に教育長特別賞、満点の児童には金の認定バッジを贈る。
野球教室はこれまでスワローズOB選手を講師に開いてきたが、今回は初めて一軍選手によるスペシャル教室。12月8日にスポーツランド燕で「YS野球クリニック レベルアップ教室」として開き、田中浩康内野手、山本哲哉投手、中村悠平捕手の3人が講師を務め、市内小学生チームを指導する。
スワローズの衣笠剛球団社長がことし5月に行われた燕市PR隊鳥、燕市PR大使の任命式で来燕したときに、シーズンオフの一軍選手による野球教室の開催を検討してくれるという話があり、さらに長岡ヤクルト販売のバックアップもあって実現。鈴木市長は「現役選手ならではの熱い指導でレベルアップが図れるように期待したい」とした。
循環バス「スワロー号」の停留所増設は、地元の要望などを受けて調整、変更するもので、分水地区の中島(農協前)と地蔵堂本町二丁目、燕地区の朝日町(明道メタル前)の3カ所を12月16日から増設する。循環バスは市内3地区を串刺しにするように運行するバスで、停留所増設後も1日5往復10便は変わらないが、運行時刻が変わる。また、ロゴとイラスト入りの車体にデザイン変更し、車の前後左右にマグネットシートを張る。