県内初の「まちライブラリー」を三条市「みんくる」が開設、利用者が持ち寄る本を交換してコミュニティーをつむぐ (2013.12.2)

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三条市一ノ木戸商店街にある、みんなのまちの交流拠点「みんくる」が1日、おそらく新潟県内では初めてとなる「まちライブラリー」を開設。利用者が持ち寄った本を交換しながらコミュニティーをつむぐ活動がスタートした。

1日、「みんくる」で行われた「まちライブラリー」のオープニングイベント
1日、「みんくる」で行われた「まちライブラリー」のオープニングイベント

まちライブラリーはまちの中にあるカフェやギャラリー、オフィスや住宅、寺や病院などに共通の本棚を置き、利用者が本を持ち寄り、交換する小さな図書館。本の交換を通して人と出会うことを期待してそれぞれの本には寄贈者のメッセージを付けてもらう。

借りた人は感想を書き込めるようになっている。「みんくる」では、貸部屋の和室の前に3段の小さな本棚が「まちライブラリー」の開架スペース。借りたい本がある人は、代わりに自分の本をそこに置いていけばいい。交換なので本棚にある本の数は減らない。もちろん、無料で利用できる。

初日1日は午後5時からオープニングイベントを行い、さっそく本を持参した17人が参加し、それぞれが持参した本を紹介した。集まった本は、つかこうへいの『愛人刑事』」、『問題は「タコつぼ」ではなく「タコ」だった!? 』、立花隆の『青春漂流』、さらに『奇跡のご当地ヒーロー「超神ネイガー」を作った男~「無名の男」はいかにして「地域ブランド」を生み出したのか~』、漫画の藤子・F・不二雄の短編集、絵本『だいじょうぶ だいじょうぶ』とさまざまなジャンルがそろった。

 オープニングイベントで参加者が持参した本をさっそく並べた「まちライブラリー」の本棚
オープニングイベントで参加者が持参した本をさっそく並べた「まちライブラリー」の本棚

持参した本を紹介すると、その人の考え方やキャラクター、共感できる部分などが単に自己紹介するよりもはるかに相手に伝わり、参加した人たちは本が媒体となったコミュニケーションのおもしろさを実感していた。

本の貸し借りだけでなく、あわせて本を活用したイベントにも取り組んでいく。「みんくる」では、市民の積極的な参加に期待している。

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