3日朝、燕市小関、日本パーカライジング株式会社(本社・東京都中央区)新潟工場で薬物の影響の疑いで作業員の30歳代男性が意識不明になり、新潟市内の病院に運ばれ、付近が一時、立ち入り禁止となる騒ぎがあった。
午前8時44分に同社から燕・弥彦消防に作業員が倒れていると119番通報があった。出動した消防は防毒用の装備で作業員を救出し、救急車に収容すると作業員の意識が戻った。
薬物中毒が疑われ、高度な治療が必要と思われたため、ドクターヘリを要請。燕・弥彦消防に到着したドクターヘリで新潟市内の病院へ搬送した。体調は回復したが、念のためこの日は病院に入院することになったが、軽傷のようだった。
一方、燕署では午前9時から10時まで工場から風下側の次の角まで立ち入り禁止にするとともに、近所の会社には窓を開けないよう広報した。
工場では金属の表面処理などが行われており、作業員はシアン化系の薬物を扱っていた。ただ、倒れていたときはひとりで作業を行っていたため、どういう状況で倒れたのかはわからないが、とくに薬物の操作を誤ったとか機器の故障といった要因はないようだ。