11月初めからオーバーアーケードの解体工事が行われている燕市・宮町商店街「サンロード宮町」は、3日から入り口側が車両通行止めになり、工事が本格化している。
工事は11月5日から行われているが、これまでは電柱の仮設など解体工事の準備となる作業を中心に行われてきた。3日から通行止めになったのは、一方通行になっている通りの東端、鮮魚・仕出し「吉田屋」角の交差点部分から先へ約50メートル、戸隠神社付近まで。ただ、この先は車両通行止めになっていないので、脇の工事から大通りに入って通行することはできる。歩道も一方通行の右側は通行止めだが、左側は足場の下をくぐるような形になるが、歩行者用道路として通行できる。
通行止め部分は足場が組んであり、通りから商店の構えを見ることはできない。右側の商店は大通り側からは出入りできないが、多くは裏通りにある裏口から出入りできるので、ふだん通り営業している。
解体工事は5つのブロックに分けて行われている。工事業者は消費税増税前の駆け込み需要もあってか、工事は予定より約2週間、遅れているが、来年1月末には再び通行可能になる見込み。歩道は工事中、どちらか片側だけでも通行可能な状態で進みそうだ。
宮町商店街振興組合副理事長の小黒猛さんは「工事が始まってガクッと人通りが減り、どの店も売り上げダウンと嘆いている」と言う。小黒さんが営むレディースファッション「かなや」も裏口から出入りできるが、「11月は過去最悪の売り上げだった」。承知していたこととはいえ、それが現実のものになるとやはり精神的にこたえるが、お客さんが少ない間に店舗の内装のリニューアルをと考えている。
これまでオーバーアーケード解体の手続きに行われてその先のことまで考えられなかったが、工事が始まって一息つき、ようやく棚上げになっていた解体工事後の商店街のリニューアルオープンの企画の検討が始まった。来年3月の最後の3連休に実施したい考えだ。