家庭用除雪機の普及に伴って除雪機による事故も増えるなか、除雪機の販売業者として安全な操作やメンテナンスを知ってもらおうと、株式会社丸富(柴山昌彦社長・三条市若宮新田)は14日午前9時から三條機械スタジアムで参加無料の除雪機安全講習会を開く。
除雪機を製造するヤンマー農機とフジイコーポレーションの2社の実演をまじえて安全に除雪機を操作する方法を指導し、丸富の整備担当者がメンテナンスや日常の点検をアドバイス。メーカーを問わず除雪機全般の質問にも答え、11時に終わる。
国民生活センターは昨年12月に「歩行型ロータリ除雪機の使い方に注意」を発表。エンジンがかかったまま雪を書き込む部分に巻き込まれる、除雪機と壁にはさまれる、後退した除雪機にひかれる、雪を吐き出す装置の雪を取り除いているうちに回転しだした刃に手が巻き込まれるといった事故が発生している。
新潟県除雪対策本部によると、平成23年度は除雪作業中の事故で318人の死傷者があり、そのうち除雪機事故による死傷者が52人にのぼっている。
丸富では、これまで同社が販売した除雪機による事故が起きていないが年々、家庭用除雪機が普及している。自己流で使っていたり、シーズン初めに除雪機の操作を忘れていたりすることのないようにと、社会貢献事業として初めて除雪機安全講習会を開くもので、除雪機を利用している人、除雪機の導入を予定している人などに広く参加を呼びかけている。申し込みや問い合わせは同社(電話:0256-41-1201)へ。