三条市内のウサギのブリーダーに、ウサギを買った女の子がウサギをテーマに描いた絵本を届けてくれ、ブリーダーを感激させている。
このブリーダーは、一昨年11月に開業し、ことしの春から本格的に営業している「花うさぎの里」(佐野花七代表・三条市東新保)。ことし8月に血統書付きのウサギ「ホーランドロップ」1羽を販売した新発田市の家族が11月末に訪れて絵本を受け取った。
家族は夫婦と2人姉妹の4人家族で、絵本はウサギをほしがった6歳の女の子が描いた。B6判ていどの大きさで16ページ。表紙に「はなうさぎのさとさんようえほん」とある。「たれん」と名付けた「花うさぎの里」から買ったウサギと、「ぴょんた」と名付けた空想上のウサギが恋をするといったストーリーだ。
後半は「ふたりのあいがえいえんにつづきますように」と書いていて、家族4人も登場する。絵は色鉛筆でキャラクターをていねいに描いてあり、そのボリュームを含めておとなもうならせる力作だ。裏表紙には第3巻とあり、全部で4巻は作ったらしい。
「花うさぎの里」はウサギのかわいさやアニマルセラピーの効果も知ってもらおうと学校や施設には無料でウサギをプレゼントしていることもあり、感謝の手紙をもらうことは多いが、これほど凝った、それも絵本に仕立てたものを受け取ったのは初めて。
作者の女の子はウサギが大好きで、新潟市内にもウサギの販売店はあるが血統書付きを扱う店はほとんどなく、純血種がほしいとインターネットで見つけた「花うさぎの里」を訪れたというほど、ウサギが大好き。一生懸命のウサギの勉強もしているとか。
代表の佐野花七さん(29)は「手紙だけでもうれしいのに、絵本まで作ってくれて、あまりにも感動して涙ぐみました」と喜んでいる。また、ウサギを寄付してほしい学校や施設は「花うさぎの里」(電話:080-6524-4438)へ。