燕市は8日、スポーツランド燕で初めて東京ヤクルトスワローズの一軍選手を講師に迎えて「YS野球クリニック レベルアップ教室」を開き、市内の10の少年野球チームから小学生147人が参加してあこがれの選手から指導を受けた。
燕市は“燕”つながりで東京ヤクルトスワローズと連携を深めており、これまでもスワローズOB選手を講師に野球教室を開いているが、今回は初めて一軍選手が講師に。ことし5月に行われた燕市PR隊鳥、燕市PR大使の任命式で来燕したスワローズの衣笠剛球団社長がシーズンオフの一軍選手による野球教室開催の検討を約束、さらに長岡ヤクルト販売のバックアップもあって実現した。
講師は田中浩康内野手(31)、山本哲哉投手(28)、中村悠平捕手(23)の3人。小学生は全員はそれぞれのチームのユニホームにスワローズからプレゼントされた「YS」とある野球帽をかぶって参加。開会式で鈴木力市長は「プロの選手の話を良く聞いて君たちのレベルアップになるように」と言い、10年後はスワローズからスカウトされるような選手に成長するよう期待した。
スワローズの3選手はまずはウォーミングアップからキャッチボール、投手、捕手、野手とポジション別に分けた指導を行った。選手はキャッチボールは「君たちの未来を決めるのでしっかりと」と大切さを説き、「相手の方向へしっかり足を踏み出して」と上達のポイントをアドバイス。ボールの握り方は小学生の手を取って指導した。
「きょうはできなくても続けていくことが大事」、「キャッチャーは元気が大切。声を出していこう」と励まし、心構えを伝えた。会場の体育館は吐く息も白くなるほど寒かったが、日本野球界の頂点のステージにまでのぼり詰めたあこがれの選手に目を輝かせて指導を受け、それ以上に関係者や保護者は「ちゃんと目を上げて話を聞いて」、「元気がないぞ」と小学生にはっぱをかけていた。