未来の生活を考える会・三条は、22日午後2時から三条市総合福祉センターで「未来に問いかける映画上映と講演会」を開き、映画「阿賀に生きる」の上映や同映画を撮影した三条市出身のドキュメンタリー映画監督小林茂さんの講演などを行う。
「阿賀に生きる」は、1992年制作。阿賀野川流域に暮らす人々のたくましい生命を描いたドキュメンタリー映画。当時、映画館でドキュメンタリー映画が上映されることはなく、異例ともいえるロードショー公開が行われた。
第24回ニヨン国際ドキュメンタリー映画祭で銀賞ほか4賞受賞など、国内外の名だたるドキュメンタリー映画祭で最高賞を次々と獲得。新潟水俣病という社会的テーマを根底に据えながらも、そこからはみ出す人間の命の参加をまるごと納め、世界中に大きな感動を与えた。監督は佐藤真さん、撮影は小林茂さん。16mmフィルムのニュープリント上映。
撮影の小林茂さんは、今の三条市の出身。1954年に旧下田村に生まれ、鹿峠中学校、長岡高校、同志社大学法学部卒業。「阿賀に生きる」の撮影で日本映画撮影監督協会第1回JSC賞を受賞した。
02年に脳梗塞で倒れたが、透析を続けながらアフリカのストリートチルドレンの映画「チョコラ!」(2008)を制作。全国公開と並行してケニアの「子どもたちの家」建設キャンペーンを行い10年に完成。13年度、長岡市制定の「米百俵賞」を受賞し、現在は長岡市に住む。
今回は映画上映に加えて午後2時から中沢明美さんによるフルート演奏、2時20分からノーモア・ミナマタ新潟全被害者救済訴訟などに取り組む中村周而弁護士による講演を行い、2時40分から上映。4時50分から小林茂さんが講演し、5時半に終わる。
入場は無料だが、整理券が必要。入場整理券は、未来の生活を考える会・三条の事務局(三条市桜木町「みずすまし」内、電話:0256-33-7793)、または、会場の三条市総合福祉センターで取り扱っている。