貝喰川排水機場のポンプ設備の設計に誤り、計画排水量に7%足りず (2013.12.11)

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県三条地域振興局は10日、三条市大野畑・島田3地内の貝喰川排水機場のポンプ設備に設計の誤りがあったことを発表し、計画排水量のうち7%が得られていないことから、来年度の出水期までに改善するとした。

 昨年6月に供用開始したころの貝喰川排水機場
昨年6月に供用開始したころの貝喰川排水機場

貝喰川排水機場は、信濃川の水位が貝喰川より高くなった時に、貝喰川に信濃川の水が逆流するのを防ぐために逆流防止樋門のゲートを閉めた後、増水する貝喰川の水をポンプでくみ上げて信濃川に排水するための施設で、昨年6月に供用開始した。

ポンプは3台設置し、計画排水量は1台につき毎秒1トン、3台合わせて毎秒3トンだった。しかし設計に誤りがあり、現状は1台につき毎秒0.93トン、3台で2.78トンと、計画排水量を7%下回っていることがわかった。

設計の誤りは、担当した設計コンサルタント会社の計算式の間違いが原因。排水管を通る水の流速を計算する式と、直管内の水の流れにくさを計算する式の適用の2つに間違いがあった。同振興局では、設計を受け取った段階ではわからなかったが、このほど報告書を見て確認したところ誤りがわかった。改善については、同社に正しい計算をやり直してもらい、同社の負担で修繕工事を依頼する。

改善の方法や許可については、信濃川を管理する国土交通省と協議中だが、改善方法としては信濃川側の排水管を3メートルほど継ぎ足して対応が可能とみており、来年の出水期の6月中旬までには改善したい考えだ。

同排水機場は供用後、ことし7月末の大雨のときに時に1度、稼働したが、今回の誤りによる影響はなかった。設計の誤りがあったことなどは9日までに同地区の自治会長に連絡した。


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