燕市立粟生津小学校(武藤真理子校長)の2年生21人は12日、地元の粟生津地区連合老人会に反射シールを張り付けて作ったエコバッグ60個をプレゼントした。
燕署は午前10時40分から燕市粟生津公民館で贈呈式を行い、2年生21人のうち20人と粟生津地区連合老人会を構成する粟生津地区の5つの老人会の会長など18人が出席し、それぞれ一列になって向き合って着席。吉川一直副署長があいさつし、「高齢者と児童とが地域の安全のために一緒に取り組んでいて、この地区はまとまっている」と地域ぐるみの取り組みを喜んだ。
児童は「わたしたちは図工の時間に、反射シールを付けたエコバッグを作りました」などと声をあわせてあいさつし、持参したエコバッグをプレゼントした。エコバッグは市販のものに児童がサクラの花、星形、顔、スペードなどの形に切り抜いた反射シールを張り、絵を描いてあり、お年寄りは「ありがとうね」とにこにこ顔で受け取った。
せっかくなのでお年寄りとの交流をと、児童は鍵盤ハーモニカで「かえるのうた」と「こぎつね」を演奏、お年寄りと一緒に「故郷」を合唱。「わたしたちの発表、どうでしたか?」と問う児童にお年寄りは「いかったて」、「良くできました」とほめた。
老人会を代表して高野平野会長は「きょうの皆さんがたの気持ちを留め置いて事故に遭わないよう努めます」とあいさつし、児童はエコバッグを贈呈した感想を「エコバッグを渡すときに“ありがとう”と言ってくれてうれしかった」、「老人会の人も楽しくなってぼくも楽しくなって良かった」、「こんなにも大勢、来てくれてうれしかったです」とはきはきと発表した。
松田三三六交通課長はお年寄りに「外出時にはエコバッグを持って出掛けて事故に遭わないようにしてほしい」と求めた。さらにカーテンを閉め、電灯を消して真っ暗にした部屋で反射シールが暗闇で光ってよく見える実験を行い、児童はお年寄り一人ひとりと握手して帰った。
以前から粟生津地区では、小学生とお年寄りの交流が盛んで、3年前には粟生津駐在所を通じて小学生有志がゲートボールクラブのお年寄りにエコバッグを贈っている。学校としてお年寄りにエコバッグをプレゼントしたのは初めてで、地域に貢献したお年寄りに何か恩返しはできないかと企画した。