燕市燕地区の商店街、宮町商店街と大通商店街のアーケード解体工事に伴って、両商店街を車両通行止めにして開かれている燕市露店市場「3・8の市」は、11月13日からその東側の穀町商店街とNTT跡地などに移転して開かれており、移転からちょうど1カ月たった13日は、本格的に雪が降ってから始めての開催となった。
13日、穀町商店街には30余りの出店があった。これまでは緊急車両の通行を確保する意味もあって道路の進行方向に向かって左側だけに出店する片側出店だったが、穀町商店街は短いため、道路両側に出店している。
宮町商店街のオーバーアーケード下の出店は、道路上が屋根に覆われていたためテントが必要なかったが、穀町商店街には屋根がない。元々、屋根のない大通商店街に出店していた人や昔、使っていたテントを持っている人は、タケざおで骨組みを組んだ上にビニールシートをかぶせる昔ながらのテントを設営しているが、テントを使っていなかった人の多くは、アウトドアメーカーのテントを買って使っている。これならひとりでテントを設営、撤収できる。
それも、三条市の三条マルシェで使われているテントと同じタイプ。三条市は定期市と三条マルシェのコラボに取り組み、コラボの定期市は会場に三条マルシェのテントも一緒に並ぶ。
穀町商店街では、昔ながらのテントよりアウトドアメーカーのテントを使う出店者の方が多いくらいで、出店者は今までと変わりないものの、見た目は三条市の定期市と三条マルシェのコラボの先を行くような不思議な風景が生まれている。
13日は前日に降った本格的な雪が所々にシャーベット状になって残っていた。明け方の三条の最低気温は0.7度、正午でも3.5度。強い風を伴って雨やみぞれが降る荒れた天気で、出店者によると、人出も売れ行きも「全然、だめ」。ただ、道路の両側に出店しているおかげで、「にぎわってるように見えるのはいいね」と、悪いことばかりではないようだ。