年末の県民の安全、安心確保を図ろうと燕署(中村栄署長)は13日午前10時半から同署前駐車場で特別警戒の出発式を行った。
署員25人、車両7台が署長申告を行ったあと、パトカーなどで管内10の金融機関に向けて出発。各金融機関で来店者にオレオレ詐欺防止広報ステッカーを配布し、年末の各種犯罪被害防止を呼びかけた。
雨が降る厳しい寒さのなか、整列した署員を前に中村署長が訓示。中村署長は、10日から管内のコンビニ、金融機関で特別警戒を行っており、この日は年金支給日でもあり、特殊詐欺の被害防止のために金融機関で特別警戒を行うと話した。
ことしに入ってから管内で特殊詐欺による被害が8件発生し、被害総額は1,500万円にのぼっており、被害の未然防止に努めるとともに、パトカーの赤色灯を点灯させて交通事故防止も広報し、「市民の皆さんが平穏に新年を迎えられるように頑張っていただきたい」と激励した。
オレオレ詐欺防止広報ステッカーは、「ちょっと待った!」、「その電話・オレオレ詐欺かも?」と注意をうながす言葉があり、新潟県の観光キャンペーンのキャラクター「レルヒさん」と燕市の観光PRキャラクター「きららんん」をそれぞれデザインしたものの2種類ある。
一辺約10センチの正方形で、それぞれシールタイプとマグネットタイプがあり、電話機の近くなど目につくところに張って特殊詐欺にだまされないように注意してもらう。
北越銀行燕支店前では、署員3人が玄関前に立ち、来店客にステッカーを渡して「オレオレ詐欺に注意してください」、「いざというときに見てください」と呼びかけていた。