加茂市立七谷小学校の5年生は、総合的学習の一環で栽培したコメ「七谷米」15キロを老人ホームに入所するお年寄りに食べてもらおうと13日、特別養護老人ホーム「第三平成園」=加茂市神明町1=に寄付した。
午後1時過ぎに5年生13人の代表3人が「第三平成園」を訪れた。3人は加茂市七谷地区で生産するブランド米「七谷米」を入れた袋を、クラス全員のスナップ写真が付いたメッセージカードとともに関根吉雄園長と同施設職員らに手渡した。
さらに、「すごくおいしくなるように、愛情を込めて作りました」などと手作りのカードに書いたメッセージも読み上げた。
同校では、昨年から5年生が、総合的学習の一環でコメを栽培しているが、「第三平成園」への寄付は今回が初めて。ことしは約140キロを収穫し、文化祭で販売し、11月に校内で開いた収穫祭では、ご飯を炊いて豚汁と一緒に味わった。そのご飯がとてもおいしく、ぜひ施設のおじいさんやおばあさんに食べてほしいと寄付を決めた。
コメは5月に田植えし、9月に収穫したあと、はざかけで天日干し。脱穀の間際に台風に見舞われてイネを掛けていたパイプが倒れ、駆けつけた地域の人たちと5年生ではざかけをやり直したという苦労話もあった。