サッカーを通じて世代を超えた子どもたちの交流を図ろうと19日から三条市南小で「南風ハローサッカー」 (2013.12.14)

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サッカーを通じて少子化から薄れゆく世代を越えたコミュニケーションを図り、ひいては組織や社会のつながりを深めることにつながればと、19日と冬休みの24日から27日までの5日間、三条市立南小学校で小学校5年生から高校生を対象にサッカーで汗を流す「南風ハローサッカー」が開かれ、主催者は子どもたちの参加を呼びかけている。

19日から三条市南小で行われる南風ハローサッカーのちらし
19日から三条市南小で行われる南風ハローサッカーのちらし

19日は午後3時から5時まで、24日から27日は午後1時から3時まで開かれる。参加者は指導者と生徒のような形にはせず、冬場で外でのプレーは難しくなったサッカーをインドアでゲーム形式でたっぷり楽しんでもらう。

主催するのは、家業の本間塗装店を継ぐ本間朗さん(45)。南小学校5年生からサッカーを始め、加茂高校サッカー部では主将に就き、三条市のチーム「SHAFT-B」に所属したときは県の社会人サッカーリーグ一部で準優勝したこともある。今は同リーグ二部の三条市のチーム「ユニオン」に所属する。

今回のイベントのきっかけは、意外にも仕事だった。近年、少子化から社員の確保が難しくなり、どうしても人手が足りなくなると、ほかの塗装業者から人手を借りなければならない。それによってコストが上がり、客にも料金を高く設定せざるを得ない。

一方、小学生のサッカーでは、少人数制サッカーは個の力を育成するという効果が言われるが、少子化がその導入を後押しし、世代を超えたストリート的なサッカーも望まれている。少子化の時代には、仕事にしろサッカーにしろ、世代を超えたコミュニケーションが成立されなければ、組織やさらに言えば社会が回っていかなくなる。

「子どものときに遊んだ友だちとは本心をわかりあうことができ、そのつながりは、いくつになっても変わらない。今回のサッカーで5人、6人と友だちになるだけでも、将来的には大きな財産になる可能性がある。その手助けができれば」と本間さん。仕事は建築塗装なので冬場は仕事がなくなり、代わりにハウスクリーニングの受注なども考えたが、急に始めるのは難しく、それよりもサッカーで社会貢献をと考えた。

イベントの名称は、南小学校が会場であり、寒い冬に気分だけでも暖かく、南半球のブラジルで行われる来年のサッカーW杯、沖縄の地名などにかけて「南風」と冠した。対象以外であっても一緒にサッカーをプレーしたい人、趣旨に賛同する人などに参加を呼びかけている。参加費は無料、参加者は内履きとサッカーボールを持参する。参加申し込みや問い合わせは本間さん(電話:0256-33-0218)へ。


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