第4回東京アートミーティング「SENSE of Wonder─ありふれたマテリアルのもうひとつの様相」展が18日まで東京藝術大学大学美術館陳列館=東京都台東区上野公園=で開かれており、燕三条地区を含め新潟県の企業3社も参加している。
東京芸大などが主催し、生活を支える身近なマテリアルを見つめ直し、ふだん見慣れた姿と違う“マテリアルのもうひとつの姿”を探り出すことを目的に開かれている。
「作家展示」、「マテリアルライブラリー」、「すっぴん紙展示」、「つくる体験展示」の4つの展示で構成。「作家展示」は15人の芸大教員と在校生によるマテリアルの新たな様相を探求した作品展示。「マテリアルライブラリー」は学生が試みたマテリアル表現実験の成果物約150点を展示する。
「すっぴん紙ZINE展示」は、芸大デザイン科と北越紀州製紙が開発中の機械抄紙工程で薬品を使わずに製造した紙“すっぴん紙”で芸大生が作った20数タイトルのZINEを展示。「つくる体験展示」は、ものをつくることを通してマテリアルの諸相を知るワークショップを行っている。
先に芸大と法政大の学生が三条市を取材して作成したフリーペーパー『DAGODA』の担当教官、芸大の藤崎圭一郎准教授の提案もあり、スリーピークス技研=三条市塚野目=が「切粉(金属の削り粉)」、MGNET=燕市西燕町=が「真鍮ワイヤー」、やまだ織=南魚沼市塩沢=が「端ぎれと糸」をそれぞれ素材に製作した作品を展示している。同展は午前10時から午後5時まで開場、入場無料。