株式会社山下家具店(山下勝利三社長・本社新潟市中央区古町通7番町)は19日、ことしもチャリティーバーゲンの収益金で燕市内の福祉施設に羽毛掛け布団20枚を寄付した。
ことしで28回を数える恒例のチャリティーバーゲンと寄付。ことしは11月16日から24日まで同社全店でチャリティーバーゲンを行い、展示商品をチャリティーの20%割り引きで販売した。
その売り上げの一部で新潟市50枚、燕市20枚、長岡市30枚の計100枚の羽毛掛け布団を寄付するもので、先にこの日午前に長岡市に寄付し、翌20日には新潟市に寄付する。燕市分は、特別養護老人ホームの「つばめ福寿園」、「さわたりの郷」、「白ふじの里」、「太陽の園」、「吉田愛宕の里」、「分水の里」に3枚ずつ、地域密着型介護福祉施設「はな広場・しまかみ」に2枚に分けて計7施設に寄付する。
午後1時半に同社から山下社長ら6人が燕市役所を訪れ、山下社長から鈴木力社長に寄付の目録を手渡した。
山下社長は「まだまだ不十分で、羽毛布団が行き届くようにしたい」と今後もチャリティーを継続したい考えを話した。ただ、ことしは羽毛が高騰し、羽毛布団の価格は昨年の1.5倍ほどになったと話し、1枚6、7万円相当の羽毛布団だ。
同社は長岡の店舗を拡張し、柏崎市では同業の業者が無くなっていることもあり、「今度は市ではなく県に寄付に行かなければとも思っが、市の方が血の通った取り組みをしているのでは」とこれまで通り市に寄付することにしたと話した。
鈴木市長は「高齢化で福祉施設が増え、こういった企業の取り組みは本当にありがたい」と感謝。燕市では、市内で100歳になった人にこれまで現金を給付していたのを物品に変えたが、「項目に羽毛布団を入れたら意外と羽毛布団を選ぶ家庭が多く、人気なんだなと思った」と話していた。