「祝!ユネスコ無形文化遺産『和食』を楽しむお祝い月間」として和食に注目したイベントを展開中の三条市は、「目指せ!食べ方名人」と題して完全米飯の学校給食で和食の食事作法を子どもたちに伝えている。
望ましい食習慣の定着のため、三条市では小中学校の給食の主食をすべてご飯にしている。次世代に伝承する取り組みとして評価されているとして、「食育の日」の19日を「和食」の文化遺産登録を祝う月間とし、市民給食試食会や「私の和食」をテーマにした作品の募集などを行っている。
「目指せ!食べ方名人」もその一環。市内の全小学校の給食時に、はしの持ち方や食事の仕方や心もちなど、日本が誇る和食の食事作法を、教諭などが意識して伝えようと行った。
2学期の終業式が行われた24日、三条市立一ノ木戸小学校(西山宗彦校長・児童660人)の2年1組(児童27人)では国定勇人市長も参加して行った。
担任の金子すみ子教諭が、食べ物や作ってくれた人への感謝すること、姿勢を正しく食べると胃腸にもいいこと、ごはんとおかずを交互に食べることで自然と味や栄養バランスを調整しているという日本の文化「口中調味」(こうちゅうちょうみ)などを子どもたちに話した。
国定市長は、学校のなかでいちばん給食を残さないクラスということで2年1組を訪れたと説明。給食として私たちが食べているこの料理は、三条市の誇りだけではなく、日本で認められただけではなく、世界に認められるものを食べていると文化遺産登録について話し、子どもたちとともに給食を味わった。
児童たちはこの日、「口中調味に気をつけて食べました」と、ご飯とおかずやみそ汁を順番にきれいに食べていた。
同市では、保育所でも昼食は米飯で、小学校に入ってからの給食指導でもはしや食器の持ち方、食べ方などを日ごろから意識しているところもあるようだ。