クリスマスを前に三條機械スタジアム(柴山昌彦GM・三条市月岡)では23日夜、スコアボードにクリスマスのメッセージを無料で表示する「聖夜 in 三條機械スタジアム」を行った。申し込みは昨年の2倍近い過去最多の131件にのぼり、感謝の気持ちを込めたメッセージなどが次々と表示された。
野球場を利用できない冬期間、施設を生かして地域にサービスできないかと毎年、クリスマスにあわせて行っており、ことしで5年目。年々、申し込みが増えており、昨年は74件だったが、ことしは一気に131件と大きく増えた。
三条白百合幼稚園は毎年、幼稚園の年中行事のひとつとして年長児のメッセージをまとめて申し込んでおり、ことしは年中児分も合わせて申し込みがあった。加えて、なでしこ青空保育園と宝塔院幼稚園からも同様の申し込みがあって大きく増えた。
そのため、ひとつのメッセージを3分間ずつ順に表示する計画だったが、それでは時間内にすべて表示できないため、ローテーションの間隔を1分間に短縮。パソコン上で次々とメッセージを差し替える作業は休む間もないほど大忙しだった。
あいにくの雨降りでホワイトクリスマスとはいかなかったが、申し込んだ子どもとその家族が続々と来場。屋内に設けた観覧席から申し込んだメッセージが表示されるのを待ち、せっかくなのでグラウンドに出て外野まで歩き、メッセージを見上げる人もいた。
友だち家族と訪れる人が多かった。子どもたちにとっては夜に野球場へ来るというだけでもスペシャル感満点。屋内の観覧席ははしゃぐ子どもたちの声でにぎやかで、友だちのメッセージが表示されると「あかりちゃんのが出たよ!」と大きな声をあげて喜んでいた。
メッセージは「パパ、ママ、大好きだよ!」、「大きくなったら(仮面ライダー)ガイムになりたい」、「ディズニーランドにまたつれてってね」、「もっといっぱいギューッてしたいよ」、「おとうさん、おかあさん、いつもチャーハンをつくってくれてありがとう」など、子どもたちの無邪気さにあふれていた。
なでしこ青空保育園では、クリスマスプレゼントをもらう代わりに保護者に対する感謝の言葉を園児からつくってもらった。メッセージの内容は事前に保護者に知らせず、会場のお楽しみ。昨年も子どもが申し込んだお母さんは、「来年から小学校なのでいい思い出になりました」と喜んでいた。