社会福祉法人新潟さくら会(伊藤正実理事長・新潟市西区寺尾前通2)は24日、燕市分水五千石に設置した特別養護老人ホームとショートステイ、デイサービスの機能をもつ施設「分水いちごの実」の完成祝賀会を開いた。
これに先だって23、24日と内覧会も開いており、完成祝賀会には関係者ら約100人が出席して高齢化に伴って今後、ますます必要性が増す福祉施設の完成を祝った。
同施設は特別養護老人ホーム(定員29人)の棟と、ショートステイ(定員40人)とデイサービス(定員20人)を併設した棟の2棟がある。特別養護老人ホームは10人をひとつの生活単位として3つのユニットがあり、全室個室でプライバシーを確保し、同時の利用者のふれあいを図る共同生活の場を備える。自宅で過ごしていた環境に近い家庭的な雰囲気で、家具の持ち込みも歓迎だ。
建設業の株式会社伊藤組はこれまでも県内のショートステイやデイサービスの施設を開設してきたが、昨年12月に社会福祉法人新潟さくら会を設立し、今回初めて特別養護老人ホームを開設する。
特別養護老人ホームの利用は燕市民に限っていることもあり、定員29人のところ、これまで40人から入所申し込みがあり、入所判定会議で24人とまだ定員に達していない。特別養護老人ホームができても申し込みが殺到して長く入所待ちを余儀なくされることが多いが、同ホームは今のところ余裕がある。
伊藤理事長は「利用者の喜び、家族の喜び、従業員の喜びの3つを柱に地域に密着した運営をしていきたい」と話していた。問い合わせは特別養護老人ホーム(電話:0256-98-0016)、ショートステイ・デイサービス(電話:0256-98-0002)へ。