2020年の東京五輪に向けて大会組織委員会に燕産地をアピールしようという、つばめ東京オリンピック・パラリンピック第1回ワーキンググループ会議が25日、燕市役所で開かれた。
ワーキンググループのメンバーは燕市と燕商工会議所、吉田商工会、分水商工会、日本金属洋食器工業組合、日本金属ハウスウェア工業組合、協同組合つばめ物流センターの各組織から2人ずつの14人。
委員長に事務局案の燕商工会議所の山後春信さん=信越金網(株)代表取締役=、副委員長に山後さんの指名で日本金属洋食器工業組合副理事長の山崎修司さん=山崎金属工業(株)取締役工場長=副理事長に決めた。委員長就任のあいさつで山後さんは、98年の長野五輪でロゴを入れた土産物を製作、「どきどきひやひやした経験がある」と言い、「新しい燕としてのいろんな意味の方向性を見つけられれば」と話した。
事務局の市商工観光部から、つばめ東京オリンピックプロジェクト「チームつばめ」の今後の取り組み、東京五輪の立候補ファイル、過去の五輪の状況などを示した。
プロジェクトが具体的に提案を考えているのは、東京湾の埋め立て地、晴海に建設される選手村のダイニングホールで利用されるカトラリーやハウスウェアの提案だ。選手村は1万7,000人が宿泊でき、ダイニングは最大でメーンダイニングホールが5,000席、カジュアルダイニングが3カ所で700席の大きな規模になる。
鈴木力市長はワーキンググループのメンバーではないが、第1回ということで出席。あいさつでは、小千谷市が五輪ユニホームに小千谷縮の採用を働きかけているように、燕市と同じような取り組みが始まっていることを紹介。前日も上京してJOC(日本オリンピック委員会)関係者に面会するなど、JOCや東京都にアプローチしていることを話し、「いろんな形でしっかりした戦略をもってこの機会に取り組んでいかなれば」と気を引き締めた。
前日の上京でも「先手必勝でいろいろと早め早めに行動して提案していくことの必要性を痛感して帰ってきた」とし、この日の会議では「基本的な方向性について議論していきたい」とメンバーにも求めた。メンバーの意見交換は非公開で行われた。
11月にも、つばめ東京オリンピック・パラリンピックプロジェクトの第1回会議が開かれており、ワーキンググループとあわせて随時会議を開催する。来年1月から2月に大会組織委員会が設立されるのにあわせて大会組織委などから情報収集を行う。2月には大会組織委へのプレゼンテーションも行う。ワーキンググループのメンバーは次の通り。敬称略。
団体名 | 名前 | 備考 |
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日本金属洋食器 工業組合 |
山崎修司 | 山崎金属工業(株) 取締役工場長 |
池田健男 | 事務局長 | |
日本金属ハウス ウェア工業組合 |
本間一成 | (株)本間製作所 代表取締役 |
大口一英 | 事務局次長 | |
協同組合つばめ 物流センター |
鳥部一誠 | (株)エムテートリマツ 代表取締役 |
角田千里 | 事務局 | |
燕商工会議所 | 山後春信 | 信越金網(株) 代表取締役 |
高野雅哉 | 産業観光課 参事 | |
吉田商工会 | 小野悟 | 吉田金属工業(株) 東京事務所長 |
小平松雄 | 事務局長 | |
分水商工会 | 川崎吉洋 | 分水プロパン(株) 取締役 |
白倉繁 | 経営支援室長 | |
燕市 | 南波瑞夫 | 副市長 |
赤坂一夫 | 商工観光部長 |