国際書道連盟評議員の外山三合庵(本名・戦太郎)さん(75)=三条市島田2=は、26日から来年1月16日まで三条市大野畑、済生会三条病院で新春書作展を開いており、新春を祝うような作品を展示している。
近年、外山さん三条市内の金融機関で作品展示を行うほか、済生会三条病院では盆と正月の年2回の作品展を恒例にしている。
今回は31点を展示し、軸装を多くした。3分の2の21点が条幅と呼ばれる縦140センチ、横70センチの紙に書いて軸に表具した作品。「正月の床の間を飾るイメージ」と外山さん。病院の無機質な廊下では対照的な軸装の“和”が協調され、初日26日は展示作業を行っているときから通りかかる人が足を止めて作品に見入る姿が目立った。
外山さんは独学だが絵も得意だ。だるま、松竹梅、ボタンやスイセンをそれぞれ描いた条幅が3点が今回の柱。書体も行書、草書、隷書(れいしょ)と書き分けた。
また、これまで毎月1点、12カ月で12点の条幅の花鳥画のシリーズを描いており、そのうち1月の「梅椿に鶯図」を展示。来年の盆の作品展は12点すべてを展示する計画だ。
外山さんの作品が春を呼んだかのように初日は暖かい陽気に恵まれ、外山さんは「いいお天気になって春が来るみてーらね」とにこにこ顔で展示作業に精を出していた。