燕市のサンロード宮町のオーバーアーケードは、車道を通行止めにして解体工事が行われているが、年末年始はオーバーアーケードに面した戸隠神社が二年参りでにぎわうため、大みそかの31日から来年1月4日までの5日間は通行止めが解除される。
解体工事は急ピッチで進み、工事のない休日も通行止めのままになっている。しかし年末年始は参拝客のためにも通行止めを解除してほしいと宮町商店街振興組合からの要望もあった。
そのため、工事業者からできるだけ重機も撤去してもらい、年末年始の5日間は通行止めを解除できることになった。正確には30日午後5時から通行可能になる。ただし、サンロード宮町の区間に限っては、仮設電柱が一方通行の道路の進行方向に向かって右寄りに立っているため、車の通行は道路左側を確保し、駐車は道路右側にするよう求めている。サンロード宮町の前後の穀町商店街と大通商店街はこれまで通り左側駐車なので注意。
27日現在、サンロード宮町のほとんどの区間は足場が組まれているが、両側とも歩道は通行可能。商店街の店舗もほとんどが通常通り営業している。
解体工事が始まった当初は、商店街への客足がぱたりと途絶えたが、店舗が通常通り営業していて歩道も通行できることが周知されるとしだいに客が戻ってきている。多少は商店主を安堵させたが、工事前より大きく客が減っていることには変わりない。
宮町商店街振興組合副理事長の小黒猛さんが営むレディースファッション「かなや」など商店街の有志7店舗は毎年、大みそかの午後11時半から元日午前1時過ぎまで店を開けて「日本一早い初売り」を行ってきた。売り上げはさておき、新年の顔見世的な営業だったが、ことしは足場に下がるビニールシートに隠れて店舗が見えないこともあり、中止にした。
予定通りなら来年2月には車道が通行可能になり、3月半ばには完工する。内容は未定だが、解体工事後の新生サンロード宮町のセールスを3月21、22、23の3日間で行うことも決まり、再出発に向けて動き始めた。小黒さんは「歩道はトンネルみたいで暗いですが、安心して通行できるので」と来客を待っている。